Caさんとオカシな仲間たちの美味しいエッセイ
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 どんなところにもプロはいるんです。
2007年06月04日 (月) | 編集 |
 昔々、それはほんのちょっとでもないけど、ずっとでもない昔、あたしが研究所に配属された次の年、あたしはある装置を設計し、実験室に設置した時のことを、ふと思い出しました。

 その装置はものすごく大きくて、ロケットを横にしたような形で、大人が四人、横になって寝れるくらいの装置でした。外側はステンレス鋼と強化ガラスの窓で、重量は何トンあったんだろう?とにかく大きくて重いもので、床にアンカーで固定するようなものでした。移動は考えてないので、キャスターは当然なし。あっても動かせないけどね。

 大阪のある会社で作ってて、その日、大阪から横浜へ装置は運ばれてきました。それを研究所の中の部屋に入れてる時に、手伝おうとしたら、運送会社の親父さんに怒られました。
親父さん:この装置を運ぶのは、俺達6人の息が合わんといかんから、手を出さんといて。危ないしな。

 そして、あたしが予め線を引いてた場所に置いてくれたんですが、親父さんはいいのかな?という顔をしてました。
 よく見ると、あたしが装置の扉の開くためのスペースを忘れてたので、装置と壁との間隔が中途半端になっちゃってたんです。

あたし:え~と、すみません、この装置の位置をこっちに30cmほど動かしてくれますか?
親父さん:30cmほど?いいかい、この装置はマンションが買えるほどの値段で、重くて動かすのもしんどいのも分かる。俺達は、大阪から横浜に持ってくるだけが仕事じゃないぞ、あんたがこの装置を使いやすい場所に設置するまでが仕事なんだ。
あたし:そうですね、すみません。今測りなおしますね。(といい、正確に設置すべき場所を割り出して、)こっち側に30cm出して、あっち側は20cm引っ込めてください。
親父さん:分かった、30cmと20cmだな、せ~のっせ。
あたし:ありがとうございま~す。
親父さん:動かしてみないのかい?
あたし:(とびらを開けたり、装置の周りを通ってみたりすると10cm動かしてくれると使いやすいよう。)あの~、10cm、10cmだけね、こっちに動かしてもらえますか?
親父さん:よっしゃ分かった。あっ、でもこれで最後だろうな。
あたし:はい大丈夫です。

 そして装置はとても使いやすい場所に設置が完了したのでした。お礼を言いながら、伝票にサインをしたあたしに、親父さんは、『これでいい仕事してな。』と言い残し、大阪へ帰っていきました。

 あたしが望む場所に装置を無傷で運んでくれた、ただそれだけで、普通のことなんですが、あたしにはとても真似ができない、すごいことだと思いました。さすが、運送の世界にもプロと呼べる人がいるんだな~と、感動した出来事でした。

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